「EVシフトは綺麗事ばかり」電気自動車先進国の「悲惨な現状」とは

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    • 1名無し2022/09/16(Fri) 20:38:49ID:MyNjI4MDg(1/1)NG報告

      ノルウェーでは、いまや新車販売のうち80%超が電気自動車(BEV)になっています。そこまでBEVが普及すると問題になるのが電力供給です。

      環境意識が高いノルウェーでは、火力発電の割合はわずか2%程度。日照時間が少ないノルウェーで太陽光発電は使えないため、生活で使う約95%の電力は水力発電でまかない、川が凍り水力発電が使えない冬季は生産貯蔵していた水素を使って発電しています。

      人口が多いノルウェー南部では、EVシフトの悲惨な現実が浮き彫りになっています。ノルウェーの高速道路には多い所で20基以上の急速充電設備が設置されていますが、それでもお盆や正月は、交通量が増えて大規模な充電渋滞が起こります。

      充電設備の数はおおよそ日本の20倍ほど設置されていますが、これだけ整備されても一切のストレスなくBEVを使うには不足する様子。充電渋滞は同じくEV先進国である中国でも問題になっています。

      さらに悲惨なのが電気代の高さです。ノルウェーでは生活電力を水力発電でまかなっているとはいえ、発電設備が集中している北部から南部へは送電することができず、ノルウェー南部ではおもに電気を海外から購入しています。

      2022年は、ウクライナ危機や水力発電の要となる雨量不足などの影響により電気代の高騰しており、いまや電気代はガソリン価格以上にもなっています。しかも、ノルウェーのガソリン価格は元々EUのなかでもトップレベルの高さです。

      政府は内燃機関車に重税を課すかわりにBEVを優遇する政策を推進。BEV購入にあたっての免税措置に加え、フェリーや有料道路、駐車場利用の割引や法人向けの税制優遇が実施されたことで現在に至ります。

      つまりノルウェーでは、石油を売った代金によって国内のEV導入が進められています。その石油は海外で使われるため、ノルウェーでのCO2排出量は少なく済みますが、地球全体のCO2排出量削減には何も貢献していないません。

      むしろ過度なBEV需要の高まりによってCO2の排出量が増えていることにもなります。BEVが増えすぎたせいによる充電渋滞に加え、不安定な電力供給による移動コストの異常高騰。これが、BEV普及率世界第1位を独走するノルウェーの現状です。

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