【寄稿】韓国人が一度も経験したことのない大統領…彼を記憶すべき6つの理由

（抜粋）
「無能だからなのか、人は良い」。この5年間韓国を統治した文在寅大統領について、このように語る人が結構いる。高い地位にある人物が無能だとしたら、それこそ悪いことではないのかと問い返してみるが、そんなことを言うなら、良い人間はどれくらいいるのかという反論にぶつかったりする。私の評価があまりに辛口なのだろうかと悩んでいたとき、文大統領が孫石熙氏と交わしたテレビ対談を見た。文大統領自身は、退任後「忘れられた人になりたい」と謙遜していたが、こういう人物はわれわれ韓国人が長く記憶しておくべきだという意味で、対談を通して表れた文大統領の実体を整理してみる。

1. 私は「絶対善」だ
文大統領は、いかなる過ちも認めなかった。

2. コロナ…残念で、ありがたい
文大統領は、新型コロナを、まるで伝家の宝刀のように振り回した。 不動産価格の暴騰、記者会見の回数が少ないのも、最低賃金1万ウォン（約1000円）を達成できなかったのもコロナが突然起こったせい。

3. 言い訳の帝王
　韓日関係が悪化したのは「韓国政府は変わっていないのに日本が右傾化したから」だし、公職者任命時の「5大不可」原則をきちんと守らなかったことについては、むしろ、野党の検証を問題にした。

4. 不利な質問はパスする
　孫石熙氏は、民主党が検察捜査権完全剝奪をあまりに性急に押し進めているのではないかと尋ねた。退任1カ月前にこんなことをするとは、過去5年間何をしていたのか、という一言も付け加えた。文大統領の返答はこうだ。「意見を言うつもりはありません」。

5. 難しい言葉は理解できない
　　本文で！

6. 尹錫悦には強く出るが、金正恩は怖い
文大統領は何度か尹次期大統領を批判した。孫石熙氏は、これによって新旧権力間に対立が誘発されるのではないかと尋ねた。「次期大統領側が発言するから単に口を閉ざして黙っている、それがいいと思わないだけなので、反対意見を表明することが対立だとは思いません」。そんな文大統領が、金正恩　国務委員長についてはこんなことを言った。「評価したくない。今は評価するのに適切な局面ではない」。

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