日本にとって祝福となる円安と韓国にとって災いとなるウォン安
このように円安とウォン安が続くと、今後それぞれにどのようなことが起こるだろうか?
一言で言うと、円安は日本にとって再跳躍の機会が与えられ、ウォン安は韓国にとって災いを招く。日本の再跳躍とは、1980年代の好況のような状況が再び到来することを意味し、韓国の災いとは1997年の通貨危機のような状況が再び到来することを意味する。
ドルに対して日本と韓国の貨幣が同じように価値の下落を見せているが、どうして結果は正反対に出るのだろうか?理由は簡単だ。日本と韓国が置かれた状況が、完全に違うからだ。日本と韓国の基礎体力が違うという話だ。
日本は元から基礎がしっかりした状態で、韓国は元から基礎が不十分な状態だった。日本の場合、「バブル崩壊」と「失われた10年」といった過去に多くの困難を経たが相変わらず揺るがない経済を維持するほど強い体力だと言える。一方、韓国は過去に通貨危機を幾度か経験した。アメリカと日本に助けられて、何とか今まで耐えてきたと見える。
現在日本は、30年以上も世界1位の対外純債権国だ。2020年末現在、357兆円規模の対外純債権を保有していた。ここから出る利子や配当などの収益が、貿易収支やサービス収支(観光収入など)の成績(黒字もしくは赤字)を圧倒している。
並大抵の国家なら、すでに経済が焦土化し、再起不能の国家になっていただろう。しかし日本は、相変わらず経済強国の位置を守っている。付加価値の高い技術分野を中心に成長し続けてきたからだ。しっかりとした内需市場が存在するのも日本の長所だ。
一方、韓国は「外貨準備高不足」と「高い貿易依存度」によって不安な状態が続いている。世界金融市場が少しでも不安になると、韓国はすぐに揺れ動く。1997年、2008年、2020年の通貨危機は代表的な事例だ。始まったばかりのアメリカの金利引き上げは、当分の間続く可能性が高い。それならば、韓国の過去の事例を見ると、2025年頃に韓国は再び通貨危機を迎え、経済が破綻する可能性が非常に高い。
https://s.wowkorea.jp/news/read/345918/
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