【日韓で中国けん制? 実現可能性はあるか】
やはり、外交も感情のある人間同士が行うものだと改めて感じさせられる。日本と韓国の話である。日韓関係改善を掲げた保守系の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏が3月の大統領選で勝利し、双方に一定の期待はあるものの、積み重なった不信感は特に日本側で拭えないようだ。
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4月上旬に訪米した尹氏の外交ブレーン団によると、米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋調整官を務めるキャンベル氏は、「韓国のワーキンググループ参加を歓迎する」と述べたという。これに呼応するように尹氏は14日付の米紙インタビューで、クアッドのワクチンや気候変動などの実務グループに協力する意向を示した。
韓国の段階的な参加に向けて水面下で協議が始まっているのではないか。そんな私の推測は早合点だったようだ。
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「米国が言えばどうぞ(参加を)、なんていう簡単な話ではない。4カ国でも調整が大変なのに、韓国が入ってきたらどうなるのか」
クアッドの現状をよく知る複数の日本政府関係者は、私の問いに苦笑するばかりだった。最も印象的だったのは、この言葉だった。
「今、日本の中で韓国をクアッドに入れようと考えている人はいない。クアッドは日本が作り上げてきた枠組みだ。感情的に、韓国が入ることを歓迎する雰囲気はない」
中国の台頭に対し、日本が日米豪印の枠組みを提唱したのは第1次安倍政権の時だ。当時、中国への関与や協調を重視していた米国、豪州、インドはいずれも冷ややかだった。地道に育ててきた自負のある日本としては、突然韓国が参加に意欲を示しても素直に喜べない、というのである。
(全文はリンク先で)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e28a67b455b8fc5b759a2f7e504ab5859db1a126
日本政府関係者「今、日本の中で韓国をクアッドに入れようと考えている人はいない」
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