サムスン電子がプレミアムスマートフォンに台湾メディアテックが作ったモバイルアプリケーションプロセッサー(AP)を搭載する見通しが出ている。APはスマートフォンの頭脳の役割をする半導体だ。これまでサムスン電子は中低価格スマートフォンのGalaxy Aシリーズに限ってメディアテックAPを使用してきたが、「ゲーム最適化サービス(GOS)」性能低下が議論され、メディアテックAPを拡大採用する案を検討している。このため、サムスン電子のファウンドリ(委託生産)事業部が生産しているエクシノス(Exynos)の立場はさらに狭くなる見通しだ。韓国メディア「ベータニュース」が報じた。
5日、電子業界や外国メディアによると、サムスン電子は今年下半期に生産を開始する「Galaxy S22FE(ファンエディション)」や「Galaxy S23(仮称)」に、メディアテックのAPを搭載する案について検討している。Galaxy S22FEは製品の半分近くを、Galaxy S23はアジア地域の一部で販売している製品にメディアテックのAPを搭載するという内容だ。
サムスン電子はこれまで、プレミアムスマートフォンにクアルコムのAPとエクシノスだけを使用した。中低価格帯スマートフォンの場合、単価を下げて価格競争力を高めるためにメディアテックAPを一部使ったが、プレミアムスマートフォンにメディアテックAPが本格的に入るのは事実上初めてだ。
一方、サムスン電子は、エクシノスの拡散に悩まされている。特に今年初め、ファウンドリ事業部が歩留まり(全体生産品における良品の割合)問題でエクシノス納期に間に合わず、モバイル事業部がGalaxy S22にクアルコムAPを搭載した事実が確認された。これについてサムモバイルは「エクシノスの信頼が傷つく象徴的な事件だ」と主張した。
https://korea-elec.jp/post/22040801/
サムスンスマホの「頭脳」エクシノスの屈辱…Galaxy S22FEに台湾APを搭載
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