日本の備えは何もない
台湾沖で日米中が軍事衝突を起こしたら、どちらが勝者になるのか。現実は極めて厳しい。そこまで中国の軍事力は巨大化しているのだ。だからこそ、中国が台湾に手が出せないようにするためには、圧力をかけ続けるしかない。
元空将で日本安全保障戦略研究所上席研究員の小野田治氏がこう話す。
「昨年9月頃から台湾の防空識別圏の西端に、多彩かつ多数の中国軍機が姿を見せています。
これまでは台湾に対する威嚇と見られていましたが、データを分析すると、戦闘機だけでなく、爆撃機やその護衛機、空中給油機も含まれていることがわかりました。つまり、威嚇だけでなく、年間を通した訓練計画が存在することが窺えます。
多数機同士の戦闘を想定した実践的な訓練も行われているようです。ベテランが新人を養成する目的も兼ねていると見られ、訓練自体が複雑化し、充実しているのです」
中国がXデーに備えて着々と準備を進める一方、齢79のバイデン米大統領は中国に対して曖昧な態度に終始している。台湾防衛を約束するものの、実際に中国が台湾統一に動いたときにどのような軍事介入を行うのかは明確にしていない。
世界の覇権を狙う中国は、バイデン大統領が曖昧な態度を取っているいまが好機と、領土を拡大させるきっかけを窺っているのである。ところが、日本政府も少なくとも秋の共産党大会まで中国は台湾に侵攻しないと高を括って、安閑としているように見える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea5c761ef93521782c5b2378d42b6682755ddc02?page=3
習近平の「台湾侵攻」で、これから日本に起こる「尖閣侵略」のヤバすぎるシナリオ
51
ツイートLINEお気に入り
40
2