前略
韓国では最近、インターネット上を中心に反中感情が強まっている。勿論そのきっかけは中国側にあった。中国のネットユーザーは偏向判定について、見解を表明した韓国のショートトラック選手、郭潤起(クァク・ユンギ)のSNSに悪質なコメントを付けた。大韓体育会が最近、偏向判定に異議を唱えると、「みすぼらしい国をさらにダメにする」という内容の文章が中国国内の掲示板で「ベスト投稿」に選ばれた。
問題は韓国のインターネット世論も「否応無しの反中」に向かっている。「今だとばかりに嫌中の書き込みを行うのではなく、投稿し続けろ」という文章には多くの「いいね」が付いた。「韓国人のふりをしている中国人を探し出せ」という投稿も支持を集めた。自分も首都圏の大学の中国人留学生だと明かす人物が「中国人の大半は韓国を嫌っていない」と韓国語で投稿すると、「韓国の大学にXX(中国人を指す卑語)がいることに鳥肌が立つ」といったコメントが複数付いた。対話をしようという努力はなかった。
矛先は一般個人にも向いた。「中国人が主に経営するマーラータン(中国の辛いスープ料理)店の利用しないよう呼び掛けよう」という文章が複数の掲示板に同時多発的に投稿された。昨年「ノージャパン」を掲げ、日本政府の誤りを懲らしめると言い、韓国人自営業者や一般の日本人にまで嫌悪を拡散させたのと大差ないように見えた。中国政府の誤りを批判することと全ての中国人をゆえなく非難することは区別されるべきだ。
たとえ中国のネットユーザーが韓国と韓国人を盲目的に非難、攻撃したとしても、我々はもっとレベルの高い対応をすべきだ。オバマ元米大統領のミシェル夫人は2016年、米大統領選当時、「相手が低俗なら、こちらは気高く振る舞おう(When they go low, we go high)」という言葉を残した。その選挙では敗れたが、トランプ前大統領は万事が必ず正しい道理に帰するかのように4年後に政権を明け渡した。相手がどうであれ、我々は品位ある振る舞いが求められる。それが結局勝利の道だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/02/14/2022021480062.html
【コラム】北京冬季五輪、われわれは品位ある対応を (朝鮮日報)
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