【寄稿】コロナ禍の日本で国益を優先する国家主義が浮き彫りに(上)

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    • 1名無し2022/01/01(Sat) 13:48:11ID:EyNjQ2NDc(1/1)NG報告

      「マニュアル社会」と呼ばれる日本は、これまで経験したことのない大災害である新型コロナ流行初期に右往左往していた。東京五輪を経て感染者は今年夏に一日2万人台まで増えた後、減少に転じた。今月に入ってからは100人余りにとどまっている。新型コロナ危機という状況において、ひたすら耐える日本人の忍耐力と日本社会の安定性は際立っていた。一方、対外的に見ると、11月30日に取った外国人全面入国禁止措置のように閉鎖的で国の利益を絶対的に優先する国家主義的な傾向が確認された。

      全世界から批判的な意見が寄せられたのにもかかわらず、2021年7月に東京五輪が強行された。その過程で、遅れたデジタル行政や医療システムにより感染者・死亡者が急増し、国際的に恥をかいた。しかし、辛抱強い国民のおかげで大きな混乱なく危機を乗り越えた。今年10月以降、感染者・重症者は大幅に減少する傾向にある。

      今回の外国人入国禁止措置は、東京五輪開幕前に施行した防疫措置とはあまりにも違う政策だ。当時は新型コロナ感染拡大を理由に「五輪反対」という世論が圧倒的に強かったが、日本政府は国益レベルで五輪開催を押し通した。個人の安全と自由、国家間の自由な移動を保障する自由民主社会の基本価値を無視する「国家主義日本」の実体があらわになった。

      日本の新型コロナ感染者数・重症者数急減は「ミステリー」と呼ばれるほど世界でも話題だ。一部では「検査数を減らしているため」という誤った情報も出ている。今年夏と現在で日本国民が新型コロナ検査を受ける条件に変わった点はない。

      第二次世界大戦直後に「日本人」の実体を深く掘り下げた米国人社会学者ルース・ベネディクトの著書『菊と刀』にもその糸口がある。ベネディクトは「菊」と「刀」を通じて日本人の2つの極端な性格を取り上げた。「軍事を優先しつつ、同時に美も追究する。思い上がっていると同時に礼儀正しい。頑迷でもあり、柔軟でもある。従順であると同時に、ぞんざいな扱いを受けると憤る。節操があると同時に二心もある。勇敢でもあり、小心でもある。保守的であると同時に、新しいやり方を歓迎する」と分析する。

      http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2022010180008

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