輸入1万2500品目のうち3900品目…特定国への依存度80%超
このところ品薄となっている尿素だけでなく、マグネシウムや希土類、リチウムなど必須原材料の需給も非常事態に陥っている。韓国貿易協会によると、こうした品目を含め、輸入品1万2586品目のうち、特定の国が占める比率が80%以上の品目は3941品目(31.3%)だという。
もし輸入先が滞ってしまったら、代わりの輸入先の確保は容易ではないということだ。このため、自動車・電子・物流・建設などほかの産業にも連鎖的な影響が避けられない。車両用だけでなく、肥料用の尿素も中国の輸出規制により品薄現象が起こっている。韓国最大の肥料会社「ファーム韓農」の関係者は「現状のままなら今月末に工場稼働をストップしなければならない」と言った。
韓国が尿素・マグネシウム・希土類など必須原材料の需給難に直面しているのは、中国に対する輸入依存度が高すぎるためだ。希土類を原料とする永久磁石は86.2%、水酸化リチウムは83.5%を中国に頼っている。
韓国貿易協会が国内輸入品1万2586品目を分析したところ、中国の比率が80%以上の品目は1850品目に達したという。米国(503品目)、日本(438品目)、ドイツ(121品目)、イタリア(108品目)も100品目を上回った。
■中国からの輸入比率80%以上の品目が1850品目
中国が生産・輸出を規制した場合、打撃を受けると懸念されている品目は尿素以外にも多い。二次電池の核心素材である正極材に必要な水酸化リチウムも中国産の比率が85%近い。2位のチリ産の比率は12.5%にとどまる。二次電池業界の関係者は「長期契約を結んでいるが、比率が絶対的なため、尿素のように輸出を突然止められたらバッテリー生産への打撃は避けられない」と語った。
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2021110680018
マグネシウム・リチウム…韓国で第2の「尿素水品薄騒動」が起こる恐れも
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