- 東京五輪では、競技とはまた別のところで、スポーツの、いやスポーツにとどまらず社会全体にもかかわるテーマや課題が生まれた。 
 その1つに、SNSなどでの誹謗中傷の問題がある。これまでの大会にはなかったほど、ニュースとしても大きく伝えられている。
 7月28日には、卓球の水谷隼が誹謗中傷の被害にあっていることをツイッターで発信した(現在削除済み)。
 この日は、サーフィンの五十嵐カノアがツイッター上で寄せられた誹謗中傷に対して反論したことが報じられ、翌7月29日には個人総合決勝を終えた体操の村上茉愛が、試合後メディアの取材の中で誹謗中傷があったことなどを話した。
 同じ7月29日には体操の橋本大輝がツイッターで誹謗中傷について触れた。これは採点を巡ってのものであったことから、国際体操連盟が、審査は公正であり正確であった旨の声明を出す事態となった。
 ベテラン選手とその家族へ「老害」と中傷が
 今回の五輪に限らず、SNSの利用者が増えるにつれて、これはしばしば問題となってきた。例えば2018年、サッカーワールドカップの開幕前には、代表のベテラン選手に対して「ごみ」、「老害」などの言葉がぶつけられ、同様の中傷が家族などにも向けられたという。
 https://number.bunshun.jp/articles/-/849172
「クズ」「インチキ野郎」「日本から出ていけ」 “誹謗中傷”をぶつけられたアスリート
109
ツイートLINEお気に入り 83
83 2
2