「朴槿恵(パク・クネ)大統領、マンナソパンガプスムニダ(お会いできてうれしいです)」。
2014年3月25日(現地時間)、オランダ・ハーグの米国大使官邸。オバマ米大統領の左側に座っていた安倍晋三首相が反対側に座っていた朴槿恵大統領に慣れない韓国語であいさつをした。しかし朴大統領は硬い表情で目も向けなかった。
過去の問題で対立していた韓日の首脳が米国大統領の仲裁でようやく会った韓日米首脳会談の異例の風景だった。当時、筆者は東京特派員であり、日本メディアがこの場面を「屈辱的」として詳細に報道したことを記憶している。
韓日米協力の復元が急がれる米国は、靖国神社参拝と「河野談話」修正の動きなど安倍首相の歴史修正主義に「失望した」とし、強くブレーキをかけた。安倍首相としては韓国との対話が切実だった。安倍首相を毛嫌いしていた青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)も慰安婦問題解決のための局長級交渉再開などを名分に対話の窓を少し開いた。安倍首相の「パンガプスムニダ」と朴大統領の無反応、確実に韓国が「甲」で日本が「乙」だった。
あれから7年余りの歳月が流れた今、立場は完全に逆転した。東京オリンピック(五輪)開会式に出席するので両国関係改善のために少なくとも1時間の会談時間を確保してほしいという韓国に対し、日本は「丁寧に対応し、15分ほどの対話なら可能」と述べた。
日本メディアでは「ひとまず訪問すれば首脳会談は可能」という日本官僚の傲慢な発言が連日紹介された。しかし今回の訪日を韓日米協力と北朝鮮問題進展のモメンタムにしたいと考える文在寅(ムン・ジェイン)大統領は簡単には「ノー(No)」と返せなかった。
結末がどう出るかは分からないが、確実に『甲と乙』の立場は変わった。
https://japanese.joins.com/JArticle/280910?servcode=A00§code=A10
安倍前首相「お会いできてうれしい」から7年後…韓国はなぜ「乙」の立場になったのか
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