京畿道の李在明(イ・ジェミョン)知事は1日「大韓民国は他国の政府樹立段階とは異なり、親日清算ができない状態で親日勢力が米占領軍と合作し、再びその支配体制をそのまま維持した」と発言した。
李知事はこの日、大統領選挙への出馬を宣言し、出身地の慶尚北道安東にある「李陸史(イ・ユクサ)文學館」 を訪れた際に上記のように述べた。
李知事はさらに「清潔な国としてスタートできなかった」とも主張した。李知事の発言は「大韓民国は親日勢力によって建国」「米軍は占領軍」という認識を明確に示したもので、これによって大統領選挙戦では歴史論争に火がつく見通しとなった。
これに先立ち光復会の金元雄(キム・ウォンウン)会長も高校生への講演で「米軍は占領軍、ソ連軍は解放軍」と述べている。野党からは「大韓民国の出発を否定する衝撃的な歴史認識」という批判が相次いだ。
李知事は「歴史のファクトを語っただけ」とした上で「米政府の公式文書には米軍が自らを占領軍と表現した記録が残っている」とも主張した。
野党は李知事に対し「公開討論」を呼び掛けた。国民の力に所属する元喜龍(ウォン・ヒリョン)済州道知事は「米国が占領軍でありソ連が解放軍であれば、我々は米国ではなくソ連の側に立つべきだったということか」「李知事が語った『新しい大韓民国』とはまさかロシア・中国・北朝鮮と手を結ぶ国を意味するのか」と批判した。国民の力のユ・スンミン元議員は「李知事が大統領になれば『占領軍である在韓米軍』を追い出すつもりなのか質問してみたい」とコメントした。
李知事の発言を受け政界からは「大統領選挙戦では歴史認識をめぐる論争に火がつくだろう」との見方が浮上している。とりわけ文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、初等学校(小学校)6年生で使用されている国定の社会科教科書で「1948年に国際連合は大韓民国政府を韓半島における唯一の合法政府として承認した」という部分が全て抜け落ち問題になった。
しかし李知事陣営の報道官を務める共に民主党の朴省俊(パク・ソンジュン)議員は本紙の電話取材に「野党が問題提起を行ったとしても、それは歴史を見る認識の違いから出てくるものだ」とコメントした。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/03/2021070380013.html
李在明知事「親日・米占領軍が大韓民国を樹立」
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