鈴置氏の記事から抜粋。
《鈴置:ハンギョレは「ブリンケン米国務長官、中国・北朝鮮に強硬発言…韓国に同調を要求」で、「会談場を凍りつかせた爆弾発言」と評しました。
メディア含め韓国側は、公開の席で米国から立ち位置を明確にするよう求められるとは思ってもいなかった。そんなことになれば米韓の亀裂が世界に明らかになってしまう。米国にそこまでの覚悟はない、と甘く考えていたのです。
――ブリンケン長官はなぜ、公開の席で韓国を叱りつけたのでしょうか。
鈴置:文在寅政権にいくら「中朝にゴマをするのをやめ、米国側に戻れ」と言ってもらちがあかない。そこで、韓国人に直接「米国をとるのか、中国か」と迫ったのです。
――韓国メディアはブリンケン発言を隠さず報じたのですか?
鈴置: 3月17日のブリンケン発言では韓国批判部分はきちんと引用しました。ただ、「アトランタ事件への哀悼」部分はほとんどの媒体が無視しました。
殺されたのがマッサージ・パーラーで働く人だったためと思われます。韓国人は風俗産業の従事者を激しく差別します。彼らを利用できる時は別ですが。
――中国はぬか喜びに終わる……。
鈴置:中国も米国同様に韓国を圧迫する方法を整えています。もし、韓国の大統領選挙で親米派候補が優勢になってきたら、中国は韓国に2+2の開催を要求、会談冒頭で「親米派が勝ったら韓国は大変なことになる」と脅し上げればいいのです。
――米国はどう対抗するのでしょうか。
鈴置:米国には奥の手があります。コロナ対策で各国が異常に通貨を増発したために、世界中でいつ激しい金融収縮が起きてもおかしくない状況です。いざという時に米国がドルを貸さなければ、韓国は通貨危機に陥る可能性がある。その時、普通の韓国人も「反米のツケ」を理解するでしょう。
――米韓両国は為替スワップを結んでいます。
鈴置:期限は2021年9月末で規模は600億ドルです。それでは本格的な通貨危機を防げません。
――いずれにしても、韓国は米中双方からいじめられる……。
鈴置:二股外交とは、そういうものです。韓国の指導層は二股をかければ米中双方から大事にされると一時はほくそ笑んでいた。でも、状況が煮詰まると、双方からタコ殴りにされるのです。
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/03221700/
バイデンの最後通牒を蹴り飛ばした文在寅 いずれ米中双方から“タコ殴り”に
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