鈴置氏の新しい記事から抜粋。
《鈴置:米国務省が「いつまで慰安婦を問題化するつもりか」と公開の場で韓国政府を叱りました。3月12日の定例会見での出来事です。
――米国の怒りに文在寅政権は気付いている?
鈴置:バイデン政権が「合意破り」に怒っていることは分かっています。だから突然、1月18日の会見で文在寅大統領が「慰安婦合意は有効である」と言い出したのです。
しかし、白旗を掲げたわけではありません。「歴史問題で対話しようにも、日本に拒否されている」と被害者イメージを振り巻く戦術に転換しただけです。
――そんな屁理屈が通ると思っているのですか?
鈴置:韓国とすれば時間を稼げればいいのです。「対話に応じてくれる石破」の登場を待つ手があるのです。韓国政府はさまざまな経路を通じ、日本人に「隣国同士、仲良くすべきだ」「話し合いを拒否するとは大人げない」とささやき続けています。
――報道官が言及した「慰安婦合意」に関し、どう報じたのですか?
鈴置:何と、「慰安婦合意」部分は一切、無視したのです。
――保守系紙も「米国に叱られた」と報じなかった……。
鈴置:そこがポイントです。
米韓2+2の直前になって、ようやく保守の間では「米国とスクラムを組む」の流れが生まれかけた。でもその瞬間、中国共産党の対外威嚇メディア「Global Times」がすかさず牽制しました。
見出し「韓国は戦略的曖昧さを維持せよ」から分かるように、「二股外交を続けよ」と韓国に命じた。「Quadに参加したら、それが中韓の信頼関係を破壊する」とも書いていますから韓国人は底無しの恐怖を覚えたことでしょう。
――3月18日の米韓2+2で、韓国はどう振る舞うのでしょうか。
鈴置:Quad参加はもちろん、反中的な言質もとられまいと必死になるでしょう。「元慰安婦の肉弾作戦」を展開するかもしれません。会談場に元慰安婦を送り込み、ブリンケン国務長官に抱きつかせるのです。
元慰安婦が泣いて訴える映像がCNNで流れれば、「慰安婦は未解決」との認識が世界で広まります。そこでお得意の「日本が謝罪しないのでスクラムを組めない」と主張する作戦です。》
ttps://www.dailyshincho.jp/article/2021/03161700
元慰安婦は今度は国務長官に抱きつくのか 米国の怒りを報じない韓国メディアの歪曲報道
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