ウイグル族に対する学校での授業を強制的に中国語に変更させる「言語の同化政策」が進められ、最近ではウイグル族のウイグル語だけでなく、内モンゴル自治区でも学校教育でモンゴル語の使用も大幅に減らされているという。
そして今、この対象が中国にいる朝鮮族にも拡大されている。
「朝鮮族」と呼ばれる人々は、中国の国籍をもちながら、戸籍の民族欄には「朝鮮」と記載されている人たちのことである。朝鮮族は183万人だといわれている。
中国は2010年ごろから少数民族に対し、中国語強化政策を開始している。今年、延辺にある朝鮮族学校では、9月からの新学期より、中国教育庁が作った統一教科書の使用が義務化された。
この変更は、まず高校1年から開始され、来年から高校のその他の学年と、小中学校でも実施が予定されている。加えて2023年からは、これまで少数民族に対して行われてきた入試の特別加算点制度を廃止し、さらに、今回教科書変更が行われた科目、中国語文/歴史/政治については、すべて中国語で試験を受けなくてはならないことが発表された。
中国語教科書への変更が発表されて以降、この制度へ反対の声を上げた人たちもいる。韓国の活動団体「サイバー外交使節団バンク」は、全世界に約4億人の会員をもつアメリカのオンライン請願サイトchange.orgへ請願提出し、外国人へアプローチする作戦に出た。
さらに、バンクは、国連の教育科学文化機関(ユネスコ)に対し、中国の少数民族教育政策について、もっと声を上げるべきだと要求している。
バンクの主張によると、ユネスコは分担金を一番多く拠出している中国政府に忖度して、少数民族への言語の同化政策について見て見ぬふりをしているという。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/11/post-95061_1.php
韓国政府は抗議しないのか? ダブルスタンダード?
中国政府、少数民族弾圧はウイグルに留まらず 朝鮮族の学校からハングルを抹消へ
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