コロナ禍のいわゆる「巣ごもり需要」で世界的にインスタントラーメンが売れまくっていると、多くのメディアが報じている。
先ごろ(11月10日付)発表された日清食品ホールディングス(HD)の2021年3月期上期(4〜9月)決算は、文字通り「インスタントラーメン祭り」と言える内容だった。
中国とインドネシアで「世界の総需要の半分」
業界大手が名を連ねる「世界インスタントヌードル協会(WINA)」の調べによれば、2020年5月11日時点で、1位は中国地域(香港含む)で414.5億食、インドネシアが2位で125.2億食。この「二強」の需要は他国を引き離してダントツの数字で、しかも長いこと順位の変動もない。
ニューヨーク・タイムズは「辛ラーメン、最高」と
米ニューヨーク・タイムズが2016年に買収した人気レビューサイト「ワイヤーカッター」は今年6月、シェフや料理本の著者、ラーメンブロガーらに取材して「最高のインスタントラーメン」ランキングを発表した。
そこで「ベスト」と評価されたのが、農心の「辛ラーメンブラック」だった。
ロサンゼルス・タイムズも「辛ラーメン」3位に推す
日本と韓国の直接対決?
結論として市場の先行きを展望すると、世界の二大インスタントラーメン消費エリアである中国地域とインドネシアでは地元メーカーがまだまだ元気で、おそらくそう簡単に「地殻変動」的な勢力変化は起きないだろう。
そう考えると、グローバル展開を狙うメーカーは、「二強」以外の国でそれなりの規模感とトレンドの変化を期待できる「確変ゾーン」を主戦場にしようと考えるはずだ。
具体的には、冒頭でも触れた総需要ランキング3位以下10位以上のインド、日本、ベトナム、アメリカ、韓国、フィリピン、タイ、ブラジルあたりが狙いどころで、それらの国々を足すと中国の総需要に匹敵する規模感となる。
https://www.businessinsider.jp/post-223972
韓国「辛ラーメン」はカップヌードル、マルちゃんを駆逐するのか
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