韓国では景気低迷に新型コロナウイルスによる打撃も加わり、低所得層が相対的に大きな影響を受け、今年1-3月期の所得分配が再び悪化したことが分かった。
韓国統計庁が21日発表した1-3月期の家計動向によると、所得上位20%の世帯による所得を所得下位20%の所得で割った倍率は5.41倍となり、前年同期(5.18倍)よりも0.23ポイント上昇した。この倍率が高いほど所得格差が大きいことを意味する。現政権発足以降、低所得層の所得が停滞または減少している一方、高所得層の所得が増え、所得分配が悪化している。2018年1-3月期には倍率が過去最高の5.95倍に達した。
今年も同様の傾向が続いている。1-3月の所得下位20%の世帯所得は149万8000ウォン(約13万円)で、前年と比べほとんど変動がなかったのに対し、所得上位20%の世帯所得は前年同期の1049万ウォンから1115万ウォンへと6.3%増えた。特に所得下位20%の世帯勤労所得は3.3%減少し、再びマイナスに転じた。所得主導成長が本格的に推進された18年以降、所得下位20%の勤労所得は昨年10-12月を除き、減少が続いている。
チェ・ギュミン記者/朝鮮日報日本語版
コロナで韓国の所得格差拡大、貧しい人ばかりが苦しくなった
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