新種コロナウイルス感染症(コロナ19)に対する日本の未熟な対応の報道に接して「日本はなぜ、あの程度の対処しかできないのだろうか」といぶかる韓国人が多いようだ。ある者は日本人の几帳面なイメージを思い浮かべて首をかしげるかも知れない。
「パリパリ(早く早く)」に慣れた韓国人は状況変化により、その時その時、融通性をもって処理するが、日本人はそのような能力が大きく落ちる。
「自分で考えてすること」「表現すること」「開かれた空間」に弱いという三種類の属性から日本のコロナ事態対処が未熟な理由を探してみようと思う。
まず日本人たちは「アラソ(自分で考えてする)」式の処理がとても未熟だ。
次は情報やノウハウを「表現すること」を非常に敬遠する点だ。
最後に「開かれた空間」に弱い点を見てみよう。
日本人の属性と異なり韓国人は状況を「分かって」対処する指向が強い。今回のコロナ事態では情報の透明性も目立った。今年2月、大邱(テグ)新天地教会で感染爆発が起きた時も国家次元の感染対策指令塔機能がよく発揮された。心配なのはいきなり飛び出してきた逸脱者が医療関係者の苦労や国民の努力を台無しにし、国家経済にも莫大な被害をもたらす手のつけられない状態にする行動だ。
今月の初め、梨泰院(イテウォン)クラブ集団感染がその例だ。韓国の迅速なコロナ対応が日本の未熟な対処と対比される中、今回のコロナ事態で私たちの所得水準(1人当りの国内総生産)が日本を越える時期が前倒しになるようだ。
鞠 重鎬(クック ジュンホ)<横浜市立大学経済学科教授>
https://www.hankyung.com/opinion/article/2020051803041
横浜大学教授「愚かな日本はコロナ戦争で破れ、韓国にGDPで抜かれる」
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