植物の「国籍」論争がしばしば繰り広げられている。サクラがその代表例だ。韓日の植物学者らは過去数十年間、ソメイヨシノの原産地をめぐって論争を繰り広げてきた。論争はあっけなく終わった。国立樹木院が韓日のソメイヨシノの遺伝子全体(ゲノム)を解析してみた結果、「2つの木の種類はそもそも違う」という事実が昨年明らかになった。
すると今度はイブキの木が論争に巻き込まれた。済州道議会が6月3日、「日帝植民残滓(ざんし)清算条例案」を立法予告した。済州教育庁(教育委員会に相当)は「校内に植えられた『カイヅカイブキ』は日帝残滓」「条例案が通過したら切り倒す」という。このイブキの木を校木に指定している小・中・高校は済州島内に計21校ある。校庭のイブキ2157本が無慈悲に切り倒されそうな様相だ。大統領が親日清算を要求するせいで道路名、校歌まで変え、今度は植物まで攻撃している。
「1909年に伊藤博文が大邱の達城公園でカイヅカイブキを記念植樹した」という主張がある。
イブキの原産地は韓国、日本、中国など複数ある。ソウルの昌徳宮や先農壇などには、樹齢500年を超えるイブキが生えている。逆に、スギの木は日本が原産地の日本固有種だ。植民地時代に朝鮮へ持ち込まれ、済州島の村の周りや田畑、果樹園などの防風林として植えられ、済州の代表的な樹木になった。イブキを切り倒そうという論理からすると、その前にスギからまず切り倒さなければならない。済州は荒廃するだろう。こんな寒々しいコメディーをいつまで見なければならないのか。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/08/2019060880012_2.html
日本が韓国の命脈を断つために植林した杉を伐採し、韓国の山を本来の禿山にせよ
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