日本円と韓国ウォン、もちろん現在は全く別の通貨であり価値も異なる。
しかし、元々は日本円と朝鮮円という等価の通貨だった。
日本と朝鮮が同じ国だった時代はずっと等価のままだった。
太平洋戦争が終結した後、日本も朝鮮も歴史上の多くの敗戦国で見られるようにハイパーインフレに見舞われた。
日本は「新円切替」というハードランディングでハイパーインフレに対処した。
この政策は旧来の貨幣を通用しなくした上で銀行の預金を封鎖して引き下ろすことができなくすることで市中の貨幣流通量を急激に削減しインフレにブレーキをかけるという政策だった。これで旧来の富裕層は一気に没落した。
結局、日本政府はデノミという方法は採用することなく今日に至った。
明治維新の後に日本円という通貨が導入された当初は1日本円≒1アメリカドル≒1メキシコ銀円だったが、時代とともに推移して、現在は1アメリカドル≒100日本円というレートに至っている。
現在、日本円と韓国ウォンの為替レートは1日本円≒10韓国ウォンである。つまり韓国ウォンは日本円の1/10の価値である。
しかし、朝鮮円の時代まで遡ってみると全く違う一面がみえてくる。
先にも述べたように日本円と朝鮮円は等価であった。つまり太平洋戦争終結前の日本国内で通用していた通貨は1日本円=1台湾円=1朝鮮円であった。
しかし太平洋戦争終結後は日本・台湾・朝鮮は別々の国となり、日本円とのペッグ制も採られなかったので各々の価値変動をたどる。
ハイパーインフレを収めることができなかった李承晩政権は1953年に100ウォン=1ファンとするデノミを実施した。
しかしデノミを実施した後も李承晩政権はインフレを止めることができなかった。革命がおこり第二共和国が発足するとインフレはさらに進行した。
クーデターで発足した朴正煕政権が1962年に1新ウォン=10ファンとする2回目のデノミネを実施し、ようやくインフレは緩やかになった。
計算の上、2回のデノミを行った結果、1新ウォン=1000旧ウォンになる。
現状の為替レートが1日本円≒10韓国ウォンということを考えると、1日本円≒10000旧ウォンとなる。元々は日本円と等価であった韓国の通貨は実質として1/10000の価値まで下落したのだ。
結論:韓国の通貨に価値はない。
なぜ韓国の通貨に価値がないのか
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