【栄州・ソウル聯合ニュース】韓国空軍は25日、中部・忠州基地所属のF16C戦闘機が同日午後7時半ごろ、夜間飛行訓練中に東部の慶尚北道・栄州の山中に墜落したと発表した。搭乗していた操縦士1人は緊急脱出したものの、パラシュートが木に引っかかり、宙吊りの状態で消防に通報したという。
操縦士は午後8時すぎに消防当局に発見され、命に別状はないという。ただ、険しい地形のため救助にはかなりの時間がかかるとみられる。
また、機体が山岳地帯に墜落したため、山火事が発生。消火活動が行われている。
空軍は事故対策本部を設置し、事故の正確な経緯を調査する方針だ。
韓国では今年2月、ソウル近郊の京畿道加平郡で訓練中だった陸軍の対戦車ヘリコプター「AH1S」が墜落し、搭乗していた2人が死亡。昨年5月には南東部・浦項で海軍のP3C海上哨戒機が墜落し、操縦士ら4人が死亡した。空軍に状況を報告する前に先に消防に救助を要請したのか。
韓国空軍、慶北F-16C戦闘機墜落事故は「空中衝突」が原因…「暗視ゴーグルで操縦士が錯誤」
4日、空軍によると、事故当日の午後6時58分ごろ、忠州(チュンジュ)第19飛行団所属のF-16C戦闘機2機が夜間飛行訓練を終えて旋回飛行していたところ接触した。当時、操縦士は暗視ゴーグル(NVG、Night Vision Goggles)を着用して高難度戦術訓練をしていた。事故は、同訓練の最後に2機の戦闘機が空中で互いに接近し、機体の表面および装備の損傷の有無、燃料タンクと武装状態、漏油の有無などを互いに肉眼で確認する「戦闘被害点検」を進行中に発生した。
1・2番戦闘機は任務空域を維持して機体点検をするため旋回飛行を試みたが、この過程で1番機の操縦士が着用した暗視ゴーグルのために視野角が狭まった状態で距離・接近率の判断にミスがあったというのが空軍の説明だ。暗視ゴーグルを着用すれば視野角が40度ほどに大きく制限されるという。
結局、2番機との衝突を避けようと1番機が姿勢を急激に変える際、左翼の下部位にある燃料タンクに2番機の右翼が接触した。この衝撃で2番機は機体の姿勢と高度維持に必須である仮想水平線などを表示するヘッドアップディスプレー(HUD)が消えた。2番機の操縦士は、操縦系統が正常に稼働しないまま機体の高度が急激に低下したため、民家がない地域であることを確認して非常脱出したというのが空軍の調査結果だ。
今回の事故で人命被害はなかったが、2番機の機体は破壊した。F-16Cの価格は1機あたり8500万ドル(約130億円)を超える。1番機は左側の燃料タンクの外部、兵器搭載用のパイロンなどの損傷が確認された。
空軍戦闘機の空中衝突事故は今回が初めてではない。2022年4月には慶尚南道泗川(サチョン)の上空でKT-1訓練機2機が空中で衝突して4人が殉職し、2008年には京畿道抱川(ポチョン)上空でF-5E戦闘機2機が衝突して操縦士が非常脱出する事故があった。2004年にもF-5E戦闘機2機が西海(ソヘ、黄海)上で衝突し、操縦士2人が殉職した。
空軍戦闘機が山中に墜落 操縦士1人が緊急脱出=韓国東部
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