- 高市早苗首相は、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と31日に初めて会談する方向で最終調整に入った。両首脳がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するために訪問する韓国・慶州で開催する見通しだ。 
 複数の日本政府関係者が明らかにした。首相は対中強硬派で親台湾派として知られる。習氏はこれまで、日本の新首相が就任すれば当日に祝電を送ってきたが、高市首相に対しては公表していない。
 一方、中国側が懸念する靖国神社参拝について今月の秋の例大祭は見送った。24日の所信表明演説では、対中関係について「経済安全保障を含む安全保障上の懸念事項が存在することも事実」としつつ、「重要な隣国であり、建設的かつ安定的な関係を構築する必要がある」と指摘。前政権の路線継承を念頭に、首脳間の対話で戦略的互恵関係を推進する意向を示していた。
 首相は、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に参加するために訪問したマレーシアでは、李強(リーチアン)首相との会談が実現しなかったが、「APECもあるので、色々なチャンスがある」と述べ、習氏との会談に意欲を見せていた。28日には茂木敏充外相が中国の王毅(ワンイー)外相と電話で協議。両氏で戦略的互恵関係を包括的に推進することを確認し、首脳会談に向けた地ならしが進められていた。
日中首脳会談を31日で最終調整 高市首相が習近平氏と初会談へ
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