欧州と韓国、宇宙開発での協力を強化–日本との関係も強調

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    • 1名無し2025/10/07(Tue) 00:28:13ID:A2NTI3MTE(1/1)NG報告

       欧州宇宙機関(ESA)と韓国航空宇宙庁(KASA)はオーストラリア時間10月1日、宇宙開発での協力を強化する覚書(MoU)を締結した。9月29日~10月3日にオーストラリア・シドニーで開催された76回目となる国際宇宙会議「International Astronautical Congress(IAC) 2025」で締結された。

       この合意でESAとKASAはテレメトリー、追跡、コマンド機能のために互いの地上局を利用できるようになる。宇宙科学や探査、有人宇宙飛行、宇宙インフラなど、将来の協力分野も対象としており、宇宙天気に関しても協力していく。KASA傘下の研究機関である韓国航空宇宙研究院(KARI)との間で2011年から締結されている同様の協定を補完するものになる。

       ESAの全球地上局ネットワーク「Estrack」からの支援は、韓国の月探査計画を促進するのに役立つ可能性がある。Estrackは6カ国に6つの局を中核としており、そのうち3つの深宇宙アンテナは、韓国の驪州市にある深宇宙アンテナへのアクセスが開放されることになる。

       韓国は月を周回する探査機「Korea Pathfinder Lunar Orbiter(KPLO)」(愛称Danuri、タヌリ)を運用しており、国産ロケットで打ち上げる無人月着陸機の開発を進めている。同国は月面基地を2045年までに建設したいとの意向を示している。最近では、廃坑を月探査の試験場に活用する取り組みも進めている。

       ESAとKASAは、宇宙天気の監視と技術開発での協力への関心を表明する共同意向表明にも署名。両機関は、ESAが今後予定しているラグランジュ点L5への「Vigil」ミッションと、KASAが計画しているL4への太陽探査ミッションのデータを組み合わせる可能性があるとしている。

      ESAとJAXAの小惑星探査機が「H3」に相乗り
       KASAとの覚書を締結する前日である9月30日にIAC 2025の場でESAは宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協力も強調した。ESAの探査機「RAMSES」(ラムセス)とJAXA傘下の宇宙科学研究所(ISAS)が主導する探査機「Destiny+」(デスティニープラス)は日本の基幹ロケット「H3」でライドシェア(相乗り)で打ち上げられる予定だ。

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