古澤氏は冒頭、「研究者が真剣に取り組んだ成果が、結果として“笑えてしまう”からこそ面白い」と語り、2009年に受賞した“ブラジャーがガスマスクに変形する”発明や、ジンバブエのハイパーインフレを皮肉った紙幣研究などを紹介。笑いの中に科学の本質を問い直す契機があると強調した。
実用化につながる日本人の受賞研究
日本人研究者の受賞が18年連続で続いていることについて、古澤氏は「単なる話題性ではなく、実用化を見据えた研究が多い」と語る。例として挙げたのは、2011年の「わさび警報装置」だ。聴覚障害者向けに嗅覚で危機を伝える発想で、実際の装置開発に至っている。また、2023年に受賞した「電気刺激を使った味覚増強スプーン」では、塩分摂取を抑えることが期待され、健康志向とテクノロジーの融合が評価された。
独創性を育む「日本の文化的土壌」
古澤氏は「日本における独創性は、発想力や手法の斬新さ、さらにそれを“実行してしまう”実現力にある」と述べた。また、日本社会には「少し変わった人に対する寛容さや、誇りを抱く文化的背景」があることも、発想を後押ししている要素として挙げた。
イグ・ノーベル賞創設者エイブラハムズ氏との会話を紹介しながら、「日本とイギリスは、風変わりな行動をする人を排斥するよりも、どこか尊敬する文化が残っている」と語った。
笑いと科学の交差点としての賞の意義
「イグ・ノーベル賞の目的は、科学をバカにすることではなく、“わかりやすさの牽引”が進みすぎた現代科学を、もう一度“楽しめる”ものに戻すことにある」と古澤氏は締めくくった。
さらに「イグ・ノーベル賞は、サイエンス・コミュニケーションとして極めて丁寧に設計されたショーケースであり、科学と社会の距離を縮める試みとして評価されるべき」と述べ、その象徴として「ノーベル賞を受賞したアンドレ・ガエム氏が、10年前にイグ・ノーベル賞を受賞していたこと」を紹介。「ユーモアと好奇心に忠実であることが、科学を前進させる原動力になる」と語った。
今年のイグ・ノーベル賞授賞式は9月18日(日本時間19日早朝)にオンラインで開催され、ニコニコ生放送やYouTubeを通じて視聴できる予定だ。イグ!イグ!!by黒木瞳
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名無し2025/09/17(Wed) 11:45:59(1/1)
このレスは削除されています
>>1
韓国人はダーウィン賞の常連だね。「何をどうするか」「何がどうなったか」といった考え方が、日本では一般化しているということ
一方、「誰が」「誰に」「誰は」「誰を」「誰で」などの考え方が一般化している国では、
イグ・ノーベル賞や、ノーベル賞を取るのは難しい日本の漫画やアニメに通ずるものがあるな。
2025年イグ・ノーベル賞に19年連続日本人 牛をシマウマのように縞模様にしたら虫刺され半減!?
ノーベル賞のパロディとして毎年ユニークな研究が選ばれているイグ・ノーベル賞が2025年も発表され、シマウマ模様のウシには虫が寄りつきにくいことを発見した日本の研究チームが受賞しました。
2025年のイグ・ノーベル賞で生物学賞を受賞したのは愛知県農業総合試験場と京都大学の研究チームです。
研究チームはシマウマの白と黒の縞模様には虫よけの効果があるという海外の研究結果をもとに、黒毛のウシにシマウマと同じ縞模様をつけた場合の効果を検証し、模様のないウシなどと比べ、アブなどの血を吸う虫の付着数が半分ほどに減ることを明らかにしました。
今後、虫が媒介する家畜の感染症の予防などに活用できる可能性があると期待されています。魔の10月が来たニダ
,
>>7
デザインとしてもともと馬着に定着しているものだと思ってた。
競走馬などの放牧中とかで結構見るけどな。
>>7
The 35th First Annual Ig Nobel Ceremony (2025) FULL SHOWYouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=z1cP4xKd_L4
日本人の受賞発表は40分頃から韓国人も無視できない。
イグノーベル賞の韓国人受賞者としては、2017年にコーヒーをこぼす現象を研究したハン・ジウォン氏、2023年には「スマート便器」を開発したパク・スンミン博士がいます。
ちなみに日本人のイグノーベル賞受賞者
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7イグ・ノーベル賞2025 授賞式 翻訳字幕付きライブ配信 / The 35th First Annual Ig Nobel Prize Ceremony [Japanese Subtitles]
農研機構の兒嶋朋貴さんらの研究グループが生物学賞を受賞「黒い牛にシマウマ模様を描くと、ハエに刺される回数が半減した研究」19年連続で日本人受賞!
文学賞「35年間、自分の爪の成長速度を丹念に記録した論考」
心理学賞「"あなたは賢い"と伝えたとき、人間やナルシストに何が起こるかを調査」
栄養学賞「リゾート地のトカゲが何味のピザを好んで食べるかの研究」
小児科学賞「ニンニクを食べた母親の母乳が、乳児の行動に及ぼす影響を調査」
生物学賞「黒い牛にシマウマ模様を描くと、ハエに刺される回数が半減した研究」
化学賞「テフロン(フッ素樹脂)を摂取することで、カロリー量を増やさずに満腹感を得ることができるかどうかの検証実験」
平和賞「飲酒が、外国語の会話能力を向上させることがあることを証明」
設計工学賞「臭い靴が、靴棚の使用体験にどのような影響を与えるか分析した実験」
航空学賞「コウモリがアルコールを摂取したとき、飛行能力や
超音波による空間把握能力が低下するかどうかを調べた研究」
物理学賞「失敗しがちなローマの伝統的パスタ料理カチョエペペのソースが固まってしまうときの相転移に関する発見」YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=B4zfy63MOfI
日本人はなぜイグ・ノーベル賞に強いのか?18年連続受賞の背景と独創性の秘密
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