米国による「韓国人の大量拘束」は、いったんは韓米間の釈放交渉の妥結により「収束」の段階に入ったものの、「韓米同盟への裏切り」という課題は依然として残っているという分析が出ている。
まるで軍事作戦を思わせる米移民当局の取り締まりがあった場所は「韓米製造業協力」の象徴ともいえる現場であり、韓国人労働者約300人が事実上「不法移民」として扱われたという点は、単なる釈放だけでは癒せるものではないからだ。
特に米移民・関税執行局(ICE)は、韓国人たちが手錠をかけられてバスで移送される様子を映した映像を堂々とホームページに公開し、まるで成果であるかのように扱った。これは韓米同盟の観点からの配慮があったとは到底言えない。現地の収容所も冷房が効かずカビが生えるなど、米国内でも劣悪な環境として悪名高い場所だった。
それにもかかわらず、トランプ大統領は逮捕作戦直後、メディアに対して「彼らは不法滞在者であり、ICEは当然の役割を果たした」と述べ、軽率にも「不法滞在者」と断定した。「今後、正確な事実に基づいて対処し、その過程で韓国と意思疎通を図る」といった外交的な表現すらなく、最低限の同盟国への配慮もなかった。
今回の事態が韓米同盟の観点でより深刻なのは、イ・ジェミョン(李在明)大統領が8月25日に米国でトランプ大統領と韓米首脳会談を開き、3500億ドル以上の対米投資を約束した直後に発生したという点だ。
トランプ大統領は製造業復活のため、韓国などの同盟国に対して対米投資を促してきた一方で、その裏では韓国人を大量に拘束するという矛盾した行動を取っており、今回の事態を契機に韓国政府の「冷静な対応」が必要だとの指摘が出ている。
専門家は「韓国は米国に裏切られた格好だ。米国が再発防止を約束し、実質的な制度改善を成し遂げなければならない」と強調している。そうでなければ、韓国内で「反米感情」が強まる可能性も排除できないとの見方もある。
https://www.afpbb.com/articles/koreanews/3597077
韓国人300人拘束の衝撃…米国の「同盟国への裏切り」に波紋広がる
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