防衛省は2025年8月29日、開発中の「12式地対艦誘導弾能力向上型」について、新たな配備計画を発表しました。当初計画を前倒しし、空中発射型については2027年から百里基地に配備、F-2戦闘機「能力向上型」で運用を開始する方針です。
同省では現在、日本への侵攻を試みる敵部隊を遠方から攻撃可能な「スタンド・オフ・ミサイル(長射程ミサイル)」の整備を進めています。12式能力向上型は陸自の現行地対艦ミサイルをベースにした新型巡航ミサイルで、地上発射型、艦上発射型、空中発射型の3タイプを開発。射程について詳細は公表していませんが、約1,000km級とされています。
空中発射型を運用するF-2戦闘機「能力向上型」は、2020年度から予算化が始まった改修機で、対地・対艦攻撃能力を強化。他機とのデータリンク(リンク16)やターゲティングポッド、新型ミサイルの搭載能力が付与されており、2023年度予算で本ミサイルへの対応が明記されました。
なお、陸上自衛隊では2025年から熊本・健軍駐屯地に、海上自衛隊では2027年から護衛艦「てるづき」に順次配備する計画です。
F-2戦闘機「能力向上型」、2027年から国産スタンド・オフ・ミサイル運用開始へ
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