10人の死傷者を出した世宗(セジョン)~安城(アンソン)高速道路の崩壊事故の決定的な原因は、橋が倒れないよう一時的に支える装置である「転倒防止施設(スクリュージャッキ)」を任意に撤去したためだということが、国土交通部の調査で分かった。産業災害の撲滅を掲げる韓国政府は、施工会社である現代エンジニアリングに対して最高水準である営業停止処分を検討している。
19日、国土交通部の建設事故調査委員会によると、今年2月に発生したこの事故は、橋梁の上部にある大梁を「ランチャー」と呼ばれる運搬装置で設置し、それを後方に移動させる過程で発生した。スクリュージャッキは大梁を安定させた後に解体するものだが、下請け業者が作業の便宜のために任意で撤去したという。また、事故調査委員会はこの装置はもともと前方移動作業についてのみ安全認証を受けており、下請け業者が後方移動作業を行ったこと自体が産業安全保健法の違反に当たると判断した。
国土交通部の関係者は「現代エンジニアリングは今年すでに3件の事故を起こしており、死亡者は計6人に達する」とし、「営業停止の要件をある程度満たしていると見ている」と述べた。国土交通部は最大12カ月までの営業停止処分を下すことができる。現代エンジニアリングは「安全システムを見直す」とコメントした。
一方、同日、金融委員会のクォン・デヨン副委員長は「金融機関の与信審査に重大災害リスクを反映する」とし、「重大災害の発生が融資規模、金利、満期延長などに不利益となるように金融機関の審査体制を改善する」と述べた。
10人の死傷者を出した韓国世宗~安城間高速道路の崩壊…原因は「スクリュージャッキの無断撤去」
12
ツイートLINEお気に入り
12
0