ロシアが9日にモスクワの赤の広場で開かれる第2次世界大戦対独戦勝利80周年記念日の軍事パレードに韓国を招待した。ロシアが北朝鮮軍派兵の事実を公開的に認め、レッドラインを超え韓国の安全保障を直撃する中で韓国政府は行事をボイコットするか苦慮している。
◇「諸般の事項を総合検討」
韓国外交部当局者は7日、韓国のロシア戦勝記念日の軍事パレード出席と関連し「諸般の事項を総合的に検討するだろう」と話した。在ロシア韓国大使館はこの日、招待内容を盛り込んだ外交書簡を受け取った。ロシア大統領府のウシャコフ外交政策補佐官は6日の会見で、「ロシアに駐在するすべての外交公館代表が軍事パレードへの招待を受けた」と明らかにした。
ロシアが戦勝記念日の軍事パレードに韓国を招待したのは2022年2月のウクライナ戦争勃発後で初めてだ。ロシアは同年3月に韓国が国際社会の対ロシア制裁に参加したという理由で韓国を非友好国に指定した。その後韓国をはじめとする非友好国は戦勝記念日の招待リストから除外されていた。
首脳の出席を基準とするとロシアは開戦初年の2022年には外国首脳を招かず、2023年には独立国家共同体(CIS)所属7カ国首脳が招待を受けて参加した。昨年はこれに加えラオス、キューバなど9カ国の首脳が参加した。
開戦後に友好的な国だけ限定的に招いたのと違い、今年の戦勝80周年記念軍事パレードは5年・10年ごとの節目の年という点から招待範囲を広げて盛大に行おうというのがロシアの意図とみられる。国防力を印象付けると同時に、クルスク奪還などの戦果を広く知らしめ、ロシアが反西側陣営の求心点として大きな影響力を発揮していると誇示しようとする狙いだ。
北朝鮮と「血盟レッドライン」超え韓国も招待したロシア…
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