【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル南部地検は30日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫妻と「コンジン法師」と呼ばれるチョン・ソンベ氏とのさまざまな疑惑を巡り、ソウル市内にある尹氏の自宅マンションの家宅捜索に着手した。
尹氏の自宅は警護区域だが、大統領公邸のように軍事上・職務上の機密が認められる場所ではない。そのため、家宅捜索の拒否などはできない。
検察は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の幹部が尹氏の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏への贈り物としてダイヤモンドのネックレスや高級バッグをチョン氏に渡したとの疑惑を調べている。また、旧統一教会の世界本部長を務めた元幹部が尹氏の大統領当選後、チョン氏にバッグを渡したことを確認し、バッグが金氏に渡されたかなどを調べている。
検察は元幹部が旧統一教会のカンボジア事業に関連し、政府開発援助(ODA)事業の支援を受けるため、チョン氏を介し尹氏夫妻に便宜を図るよう依頼したと疑っている。元幹部は尹氏の大統領当選後の2022年3月22日、尹氏と約1時間面会したと主張している。
韓国の企画財政部は約3カ月後の同年6月13日、今後5年間のカンボジアへの対外経済協力基金(EDCF)借款の支援限度を7億ドル(約1000億円)から15億ドルに増額した。尹氏夫妻は同年11月にカンボジアを訪問した。
検察はチョン氏の携帯電話などを調べ、金氏への贈り物として旧統一教会側から6000万ウォン(約600万円)台のダイヤモンドネックレスを受け取った記録を確認したとされる。旧統一教会がチョン氏に「祈祷代」として3000万ウォンの現金を送ったメッセージも確認した。
尹前大統領の自宅を家宅捜索 旧統一教会絡む疑惑で=韓国検察
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