釜山(プサン)チャガルチ市場の不法露店を整理して現代式建物に移す整備事業が暗礁に乗り上げた。数百億ウォンを投じて建物を作ったが、大多数の商人が施設不備などを問題に入居を拒否しているためだ。一歩間違えれば新建物への入居拒否により訴訟戦や物理的衝突まで続いたソウル鷺梁津(ノリャンジン)水産市場の前轍(ぜんてつ)を踏むことになるのではないかという心配も聞かれる。
17日、釜山市によると、釜山中区南浦洞(ナムポドン)のチャガルチアジメ市場新築建物(1棟面積2441平方メートル・2棟面積1827平方メートル、各3階)入居手続きが無期限延期となった。もともと露天商215人の申し込みを受けて16日に入店区域を抽選しようとしたが、2人だけしか申し込まず、抽選作業ができなかった。
露店商人200人余りはチャガルチ市場の路上約300メートル区間で数十年間営業してきた。露天商なので厳密に言えば不法だ。食品衛生や安全性など問題が繰り返し指摘され、車道拡張を含むチャガルチ市場現代化整備にも支障を与えた。
これに対して釜山市は従来の露店を空ける代わりに彼らが入居できる新しい建物を作ることで合意して235億ウォン(約23億5000万円)をかけて昨年までに2棟すべてを完工した。だが、6月新規オープンを目標に入居を進める中で、商人と釜山市の葛藤が本格化した。
釜山市と商人の話を総合すると、主な争点は▷建物の使用料負担(1カ月19万~46万ウォン)▷水槽の水圧の弱い▷トイレ不足▷建物内の貨物エレベーター不備--など4つだ。特に使用料の場合、同じ面積の店舗を使っても準工業地域の1棟より商業地域である2棟店舗の費用が1.9倍高く、商人の不満が大きい。この葛藤解決方法を探ることことができなければ、ソウル鷺梁津(ノリャンジン)水産市場現代化事例のように法廷争いや強制執行(行政代執行)に伴う物理的衝突が発生する可能性があると懸念する。
ただし釜山市は「行政代執行など強制的手段は検討していない。施設補強など解決方法を探して入居手続きを再び進める考え」と明らかにした。
商人たち、新築建物入居を拒否…釜山チャガルチ市場
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