韓国最大野党で進歩系の「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表(61)が10日午前、大統領選(6月3日投開票)に向けた党内予備選への出馬を表明した。李氏は外交安保政策について「現実的に見れば、韓米同盟や韓米日の協力関係は非常に重要だ」と述べた。李氏は次期大統領に誰がふさわしいかを問う各種世論調査でトップを独走している。
李氏は事前収録した映像を公表する形で出馬表明した。外交安保政策について「韓国の国益を最優先に判断する。葛藤がある分野はうまく調整する」と述べた。また「格差の拡大が社会の対立を生んでいる。大々的な技術開発の投資などを通じて経済を回復させる」と訴え、人材育成や研究開発投資、ベンチャー企業への大規模な支援などを挙げた。
李氏は苦学して司法試験に合格し、弁護士を経て政界入りした。北西部・京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市の市長や京畿道知事などを務めた。現在は国会議員。党内基盤は固めているが、世論調査などでは中道層の支持が十分でない。
李氏は、背任や公職選挙法違反など複数の罪で在宅起訴され、公判中だ。大統領選までに大法院(最高裁)で罰金100万ウォン(約10万円)以上の有罪が確定すれば大統領選には出馬できない。ただ、いずれの公判も大統領選までに確定する可能性は低いとみられている。
共に民主党では既に現職知事や元議員らが党内予備選への立候補を表明し、他にも出馬に向けた動きがある。だが、李氏の支持率は他の政治家を圧倒しており、現状では党内予備選で勝利して党公認候補になるとの見方が強い。
大統領選に出馬する場合の党内規定に基づき、李氏は党代表職を9日に辞任した。
「韓米日の協力重要」韓国野党の李在明氏、大統領選予備選に出馬表明
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