3月5日付Project Syndicate誌に掲載されたイアン・ブルマの論説‘Who Will Lead the Democratic World?’(誰が民主主義世界をリードするのか)は、米国が抜けた穴を埋められるのはドイツ・日本だけだが、それには多くの問題がある、と分析
米国支配の終わりは近い。問題は米国に安全を依存してきた欧州と東アジアの主要同盟国がどう反応するかだ。
欧州の指導者は急遽会合を開催し勇敢に語った。カッラス欧州連合(EU)外相は、自由世界は新たな指導者を必要としており、それは我々次第だとXに投稿。英国のスターマー首相はウクライナでの公正な停戦実現のため核兵器国仏と協働すると約した。注目はドイツの次期首相と目されるメルツが、欧州は米国から独立すべきだと発言したことだ。
トランプの同盟国裏切り、ウクライナ侮辱、権威主義者受容が、欧州と東アジアの民主主義国を新たな同盟形成に導けばベストだ。新秩序形成は必須だが障害もある。
EUは軍事勢力ではなく英仏主導の有志連合は米国を代替できない。欧州諸国が北大西洋条約機構(NATO)に代わる軍事同盟を作るとしても長い年月が必要でドイツの指導力無しには成功しないだろう。
東・東南アジアでは一層問題山積だ。米国のアジア同盟国に核兵器国はない。中国支配から防衛するNATO的枠組みもない。
米国の最も裕福な同盟国日本は米国に頼り切りで、核を持つ北朝鮮専制体制の脅威に晒されている韓国も同様だ。中国の敵対行動に対処している東南アジア諸国にも米国の支援は必須だ。
そして、米国と公式な安全保障関係が無い台湾がある。トランプがプーチンとの取引でウクライナを犠牲にする用意があるなら、習近平との商売のため台湾を差し出す可能性は否定できない。
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米国支配の終わりは近い!韓国は中国を頼り、独・仏はロシアを頼り、そして日本は…
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