11日に76歳で亡くなった歌手のいしだあゆみさんを一躍有名にした昭和歌謡の名曲「ブルー・ライト・ヨコハマ」(1968年発売)は、彼女の26作目にして初めての大ヒット曲となった。その勢いは海を越え、韓国でもヒット。ただし、当時は日本の歌の放送や販売が禁止されており、違法に複製された海賊版が広く普及したとされている。
1965年の日韓国交正常化以降も、軍事政権下だった韓国では、国民の対日感情を理由に日本の大衆文化の流入は厳しく規制された。一方で、80年頃には、市民の間ではひそかに日本の歌謡曲を違法に複製したテープが出回り、ブルー・ライト・ヨコハマは「ソウルで最も知られる日本の歌謡曲」となったという。当時、海賊版ながらも韓国の楽曲に比べて数倍の値段で販売されていたことが、人気の高さを物語っている。
現在60歳前後の韓国人にとっては最も馴染みのある日本歌謡で、日韓の文化の往来が自由になった今では、祖父や祖母から孫となる若い世代に受け継がれるなどして認知度も高まっているようだ。韓国の人気男性アイドルグループ「BIGBANG(ビッグバン)」のメンバーがライブでブルー・ライト・ヨコハマを歌ったことは有名で、その強い影響力を示す逸話となっている。
いしだあゆみさんを一躍有名にした「ブルー・ライト・ヨコハマ」、韓国では違法に大ヒット
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