自負心にあふれた国がこの状況になった根本原因は何か。勝者総取りの単純無知な多数決政治、与野党の極限対決、これにより分かれ治癒が難しくなった分裂。この症状の無限反復は韓国の政治と社会の慢性的病因のためではないかと考える。国を前進できないよう縛り付けてきた罠だ。権力分散改憲など当面の制度改善も急がれる。だがその下に敷かれた古くからの罠から脱出できないならば韓国の未来は暗いだけだ。
弾劾政局の中、歪曲とフェイクで「沈黙の合理的多数」を扇動しようとする人もどんどん増えた。ユーチューブなどソーシャルメディアや与野党内で極端な声で「弾劾反対」「弾劾賛成」の最前線で笛を吹く人たちだ。目的? 自分の立場と利権の拡大だ。さらに大統領候補級や自称宗教家も露骨に加担する傾向だ。乱世であるほど増えるという「悪人の罠」だ。「悪人が私を捕らえる罠を設けたので洞察力を与え逃れられるようにしてください」(旧約詩編)の再現も同然の世の中だ。聖書が規定した「悪人」はこうだ。「傲慢・偽りの」「人をいつも非難・侮辱・ばかにする」「理由なく善良な人たちを圧迫する」「鈍く無感覚な」「統治者らとともに善良な人たちを陥れる陰謀を企てる」者だ。
真実を追求・提示しなければならない司法と正統メディアの責務がいつになく大きくなった理由だ。だれもが苦しい時間だが、韓国社会のこの古くからの病因を悟るのは同時に治癒の出発点だ。「私たちを誘惑に落ちないようにし悪から救ってください」という懇求が必ずあの高いところに届かなければならない時間だ。
https://japanese.joins.com/JArticle/330364?servcode=100§code=120
【後進国】大韓民国を縛ってきた3つの罠
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