自身の著書を通じて旧日本軍慰安婦被害者を「売春婦」と表現した世宗(セジョン)大学の朴裕河(パク・ユハ)名誉教授が慰安婦被害者に賠償する責任がないという判決が確定した。
24日、裁判所によると、故李玉善(イ・オクソン)さんなど12人の慰安婦被害者と遺族側が判決文の送達日から14日以内に控訴状を提出せず、先月22日に下された判決が19日に確定した。民事裁判は判決文送達日から2週間以内に控訴・上告しなければならない。期間内に控訴・上告しなければ判決は確定する。
これに先立って、ソウル高裁民事第12-1部は旧日本軍慰安婦被害者と遺族が朴教授を相手取って起こした損害賠償請求訴訟控訴審で原告敗訴判決を言い渡した。
裁判所は「被告は『帝国の慰安婦』図書出版・配布で慰安婦被害者の名誉を傷つけたという疑惑で起訴されたが、最高裁で無罪宣告を言い渡された」として「この事件の図書は学問的表現物とみられ、被告が学問分野で通常容認される範囲を深刻に外れる不正行為をしたわけではない」と判断した。
朴教授は2013年に出版した図書『帝国の慰安婦』で旧日本軍慰安婦被害者を「売春婦」「日本軍と同志的関係」などと記述し、民事・刑事裁判を受けることになった。
故李玉善さんらは2014年6月『帝国の慰安婦』に対する出版・販売・発行・複製・広告などを禁止してほしいという仮処分申請とともに、1人当たり3000万ウォン(約313万円)ずつ計2億7000万ウォンを支給してほしいという損害賠償請求訴訟を提起した。
民事裁判の1審裁判部は2016年、朴教授が旧日本軍慰安婦被害者の名誉を傷つけたとし、9000万ウォンを賠償せよとして原告一部勝訴と判決したが、2審はこれを覆して原告敗訴の判決を下した。
https://japanese.joins.com/JArticle/330284?servcode=400§code=400
『帝国の慰安婦』著者の朴裕河教授、損害賠償訴訟で勝訴確定
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