内容に対する評価はまちまちだが、ひとまず興行は成功だ。公開3週目でNetflix(ネットフリックス)グローバル1位を占めている『イカゲーム』シーズン2の話だ。OTT順位集計サイトのフリークスパトロールによると、15日のNetflixTV番組・ドラマのトップ10で韓国ドラマは『イカゲーム』(1位)、『星がウワサするから』(8位、tvN)の2作だ。英国(2作)と1位タイだ。8日の集計でも韓国ドラマは3本で、英国ドラマ3本、米国ドラマ2本と肩を並べた。
しかし、ただ喜んでばかりもいられない。絶えず提起されてきたドラマ危機論はさらに深まっている。『イカゲーム』シーズン2は最近ゴールデングローブ授賞式で『SHOGUN 将軍』に完璧に押された。ディズニー系列FXチャンネルで放映された『SHOGUN 将軍』は日本の俳優が大多数の役を演じ、70%ほどが日本語の台詞だ。作品賞・男女主演賞など4冠を獲得した。
最近、メディア専門家のチョ・ヨンシン氏が出版した『アフターNetflix』は、Netflix特需で勢いに乗っていたKドラマがNetflixという沼に落ち、むしろ危機が深まった現象を診断する。出口はあるだろうか。
問題はNetflixが韓国ドラマの勢力を拡大したが、Netflixへの依存度ばかり高め、成長動力は弱まり、製作現場は荒廃したという点だ。Netflix発コンテンツ競争は製作費用の急上昇をもたらし、弱小製作会社が立つ場所を失った。2019年まで毎年100本余りだったドラマ製作本数は2020年以後130~140本に増えた。『イカゲーム』『ナルコの神』など、1話当たりの製作費が30億ウォンを越えるドラマも多数出てきた。俳優のギャラも高騰し、一部の助演まで1話当たり3~4億ウォン説が出回った。Netflixではない国内ドラマに出演し「グローバル認知度を高める可能性を放棄した代価」としてさらに高いギャラを要求する場合も生じた。
製作費と作品数は増えたが、OTT時代の財政難に直面した地上波がドラマ編成を減らし、供給過剰の混乱が起きた。暗黙的に合意していた編成が取り消されたりもした。
https://japanese.joins.com/JArticle/329155
【コラム】「救援者Netflix」沼にはまった韓国ドラマ
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