フィリップ・ゴールドバーグ駐韓米国大使が韓国政府高官や与党・国民の力の上層部に相次いで会い、「非常戒厳」問題以降の韓国軍統帥権問題に懸念を表明していたことが10日、分かった。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が政治的に軍統帥権を行使するのが困難な状況で、北朝鮮の軍事挑発などの有事の際、「韓悳洙(ハン・ドクス)首相・韓東勲(ハン・ドンフン)与党・国民の力代表」体制は大統領固有の権限である軍統帥権を行使できるのか、ということだ。9日にゴールドバーグ大使と面談した韓東勲代表は、同日中に行われた国民の力の非公開議員総会で「米国から『われわれは誰と話し合うべきなのか。尹大統領か、それとも韓悳洙首相か』と直接、質問された」と言ったという。外交消息筋は「米国は、韓国の軍統帥権が事実上の空白状態にあるとみている」「韓半島(朝鮮半島)に自国の軍人2万8500人とその家族が滞在している米国としては、安保問題が最優先の関心事にならざるを得ない」と話す。
ゴールドバーグ大使の発言は公表されていない。だが、本紙の取材を総合すると、同大使は韓国政府関係者に対し、「韓悳洙首相・韓東勲代表」体制における韓半島の安保問題について「北朝鮮が韓国を挑発してきたり、北朝鮮で急変などの事態が起きたりした場合、米国は韓国の誰と話し合うべきなのか」という趣旨の質問をしたという。これに対して、韓悳洙首相はゴールドバーグ大使に「憲法上の変化なしに、首相と与党代表が共同で何かを決めて国家運営をすることはないだろう」という趣旨の説明をしたとのことだ。韓国軍統帥権などを首相と与党代表が任意に握り、行使することはできないという意味だ。
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/12/11/2024121180077_2.html
駐韓米国大使が与党代表と面談、韓国軍統帥権問題で懸念表明「北が挑発してきたら誰と話せばいいのか」
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