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不安定なLG…現金を減らしたサムスン
LGグループの事情も厳しい。今年3月末時点での純借入額は42兆8000億ウォン(約4兆5000億円)で、前年同期(36兆3000億ウォン、約3兆9000億円)に比べ大幅増となった。過去5年間では最大規模だ。
LGグループの悩みは、グループ全体の売上の3分の1ほどを占める化学事業だ。石油化学部門が需要不振と中国の供給過剰の直撃弾を受け、バッテリーも実績鈍化が予想されるからだ。今年の第1四半期にグループが営業を通じて稼いだ現金から設備投資額を引いた余剰金(余剰キャッシュフロー)はマイナス5兆8000億ウォン(約6200億円)に達する。
韓国信用評価は「LGグループは、営業を通じた現金創出力が悪化したなかで二次電池(バッテリー)やディスプレイなどの主力事業への高い投資負担が続き、財務負担が大きくなった」と診断した。
資産総額基準で財界1位のサムスングループの今年第1四半期末時点での純借入額は、マイナス80兆4000億ウォン(約8兆5000億円)となった。外部から借りた額より保有現金が80兆ウォン多いという意味だ。SKやLGとは事情が明確に違うわけだ。ただし、純現金(現金性資産-借入額)の規模は、昨年第1四半期末の99兆7000億ウォン(約10兆6000億円)からわずか1年で約20兆ウォン(約2兆1000億円)減少した。サムスン特有の「無借金経営」は維持されたが、保有現金が減少しているということだ。
保有現金が数十兆ウォンも減少したのは、半導体の不振と大規模な投資のためだ。グループの売上の70%以上を占める電子事業の中核である半導体は、昨年、営業赤字を14兆9000億ウォン(約1兆6000億円)出し、今年上半期に8兆4000億ウォン(約9000億円)の黒字に戻った。一方、半導体中心のグループの設備投資(資本的支出、CAPEX)の規模は、年間で60兆ウォン(約6兆4000億円)前後に達する。サムスンは、中心的な現金創出源(キャッシュカウ)である半導体事業の実績回復が、グループの流動性に絶対的な影響を及ぼす。現時点での財務条件は底堅いが、半導体の景気変動によっては、現金がさらに減少の可能性も残っているわけだ
삼성전자는 엄청난 현금 부자
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