ボーリング孔を5カ所あける計画…「失敗の責任は問わない」
政府「ボーリングで石油・ガスが出る確率は20%」
韓国政府が慶尚北道浦項(ポハン)の迎日湾(ヨンイルマン)沖に大規模な石油とガスが埋蔵されている可能性を示したが、実際の商業生産につながるには不確実性が高い。まず最初の段階である深い地中を掘り下げるボーリング調査で石油・ガスを見つける確率を、政府は20%と見通している。通常、石油探査からボーリング、生産に至る一連の過程は、期間が長くかかるだけでなく、「ハイリスク・ハイリターン」の様相を呈する。「存在の可能性」だけでバラ色の未来を描くことは難しいというのが、専門家らの反応だ。
実際の埋蔵の有無を知るためのボーリング作業は、今年の年末から始める。深海に穴をあけるボーリング作業には、1カ所につき1000億ウォン(約110億円)以上の費用を要する。政府は少なくとも5カ所のボーリング孔をあける計画だ。開発過程で必要な費用は、政府予算、韓国石油公社の資金、他国企業からも調達するというのが政府の計画だ。産業通商資源部のチェ・ナムホ第2次官は「失敗しても(責任は)問わない」と述べた。
現段階では探知から生産に至る全体の石油・ガス田の開発事業の段階では極初期に当たる。このような理由で、資源開発・エネルギー業界では「土の下は掘ってみないと分からない」という反応を示した。早まった期待は禁物だという意味だ。
メリッツ証券はこの日、報告書で「ボーリングまでは結果を予断できない」として、「(政府が発表した探査資源量と)実際の埋蔵量は区別する必要もある」と述べた。ある業界関係者は「資源探査は長い時間かけて努力するが、確率は高くない。長い目で見守る必要がある」と述べた。石油とガスのボーリングの技術力を持つ韓国業者のSKアースオンとポスコ・インターナショナルも、国外の海洋油田の開発の経済性評価だけで、数年以上の時間をかけた。韓国企業が商業生産に成功したミャンマーのガス田も、探査から採掘まで12年かかった長期プロジェクトだった。
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1143323.html
韓国の「石油・ガス埋蔵」、経済性評価は時期尚早…業界「掘ってみないと分からない」
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