西欧人はなぜ日本に引かれるのか…

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    • 1名無し2024/02/11(Sun) 20:22:35ID:M1NTQ5ODM(1/1)NG報告

       ルース・ベネディクトの『菊と刀』(1946)をはじめ、西欧人の目で日本を見た本は多い。カーの著書もまた、西欧のレンズで日本を深く見つめているが、焦点は愛情こもった批判に合わせられている。西欧人はなぜ日本に引きつけられるのか。著者が探し当てた答えは「安らぎ」だ。彼が、日本学を専攻する外国人の友人たちに、人生で最も興奮した瞬間を尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。「禅寺で瞑想(めいそう)をしていると、僧侶が歩いていき、銀色の僧衣のきぬ擦れ音が聞こえた」。こうした「平和」を、カーは「停滞」のせいだと分析する。「第2次世界大戦が終わり、日本は50年間、断絶のない平和の時代を過ごした。その期間に日本の社会システムとコンクリートは急速に堅固なものになった。日本は社会的に停滞した国になり、日本に引きつけられる多数の外国人は、そうしたところに安らぎを感じる人々だった」

       平和で安定した社会は、日本が実現した大きな業績の一つだが、著者は「厳然と存在する部落民や朝鮮人に対する差別といった深刻な社会問題は、注意深く後ろに隠されている」と語る。「システムに反する声を上げるべきではないという雰囲気で、その結果、女性や自然環境、各種の法的問題、または消費者を擁護する弁護団体の力はどうしようもなく弱い」

      さらに「美しさ」の観点から、日本は沈みつつあると批判する。中国と異なり、日本人は茶器を除くと自国の伝統美術品に無関心で、2000年以降日本の美術品の価格が急落していることを代表例に挙げた。「私のコレクション能力は、もっぱら一つの事実を頼みとしている。日本人のアジア美術に対する無関心。これが続くかぎり、私はコレクションを増やしていくことができる」

      https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/02/05/2024020580203_2.html

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