詐欺が横行する韓国…昨年だけで32万件被害

韓国で2022年の詐欺犯罪が2018年に比べて5万件余り増加し、32万4316件になったことが警察庁のまとめでわかった。犯罪全体に詐欺が占める割合も17.1％から22.6％へと5ポイント以上増えた。

警察庁は、韓国特有の賃貸制度を悪用して不動産の保証金をだまし取るなどの伝貰（チョンセ）詐欺や電話金融詐欺など、庶民の経済生活を脅かす悪質な事件を重点的に取り締まり、昨年8月から1年間で計3万1142件・3万9777人を検挙、2990人を拘束した。

チョンセ詐欺は国土交通省や検察などと協力して計1545件、5087人を検挙し、446人を拘束した。これは月平均の検挙人員としては前年比14.8倍増だ。

一方、電話金融詐欺は昨年9月から今年7月までの発生件数が前年同期比27％、被害金額は34％減少した。

同期間に暗号資産（仮想通貨）類似受信詐欺で530件、1952人を検挙。保険詐欺は急減した検挙人員が増加傾向に転じ、同期間に計1551件、5515人を検挙し107人を拘束した。

警察は全国市道庁に重要経済犯罪捜査係（チーム）を新設し、特警法・資本市場法などの犯罪を集中捜査している。今後はソウル・京畿（キョンギ）南部・釜山（プサン）など金融圏が集中した市道庁に金融犯罪専門担当捜査チーム（仮称）を編成する方針だ。

MONEYTODAY