1954年光復(解放)後に初めて作られた国語の教科書『パドゥギとチョルス』に主人公として登場し、童謡にもなるほどパドゥギは韓国人には馴染み深い動物だった。朝鮮時代、宮中の画事全般を司る「図画署(トファソ)」の画員だった金斗樑(キム・ドゥリャン)が描いた「犬図」にもパドゥギそっくりの犬が登場する。
だが、パドゥギは日帝強占期を経て痕跡をなくした。あれほど多かったパドゥギはなぜ突然消えたのだろうか。このような問いの中で、最近消えたパドゥギが復元された。パドゥギはどのように戻ってくることができたのだろうか。慶尚北道慶山市(キョンサンブクド・キョンサンシ)に位置した韓国サプサル犬財団のハ・ジホン理事長と建国(コングク)大学幹細胞再生工学科のパク・チャンギュ教授の研究からその答えを見出すことができる。
まず韓半島のどこでも見かけたサプサル犬が消えたのは日帝の収奪のためだった。1940年代、日本が戦争に必要な革供給源として朝鮮土種犬(土着種)を手当たり次第捕まえたが、その中にパドゥギも含まれていた。
日帝は1938年から第2次大戦で崩壊した1945年まで、日本軍が戦争物資として使う毛皮を獲得しようと「朝鮮原皮株式会社」という法人まで別途作って韓半島原産犬150万匹以上を捕まえたという。
このようにして消えたパドゥギが戻ってきた。韓国サプサル犬財団で40年以上サプサル犬を保存・研究する過程で1%未満の珍しい確率で短い毛と斑模様を持つ子犬が生まれたためだ。
ハ理事長は建国大学幹細胞再生工学科のパク・チャンギュ教授など研究陣と共にパドゥギのクローン作りに出た。
研究チームは「紀元前2800年、北方草原地域で韓半島に遊牧民が流入した時期と東南アジアの稲作技術が韓半島に入ってきた時期が土種犬の起源と一致する」とし「今回の研究が韓国人のアイデンティティ理解に大きく寄与するものと期待される」と付け加えた。
https://japanese.joins.com/JArticle/308078?sectcode=400&servcode=400
日帝が絶滅に追い込んだ韓国土種犬、研究グループが50匹以上「集団復元」
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