これら住民がショッピングカートを持ち出す理由は便利さのためだ。車でスーパーマーケットにやって来て買い物を済ませ、再びマンション団地に帰ってきて駐車する場合、徒歩で移動するよりも時間がかかってしまう上、駐車場から自宅まで重い荷物を持ち運ばなければならないのだ。
「使用したカートは必ず指定の場所に返却すること」
「ショッピングカートは自社の資産であり、外部搬出を禁止する」
「ショッピングカートを店舗外で使用すると、車輪の毀損(きそん)や安全事故発生の原因となりかねない」
ニューコア・アウトレット江南店の店内には、こうした案内文があちこちに貼られてあるものの、一部の住民は気にせずショッピングカートを押して帰宅している。
しかし、店舗内でのみ使用するよう提供されているショッピングカートを、まるで私物であるかのように使用するのは「民意の低さが原因」と指摘する声もある。
子どもたちがまねるのではないかと思うと恥ずかしい」と顔を赤らめた。
一部の住民は、何が問題なのかと開き直っている。むしろ、他のマンション団地もこうしたシステムを一日も早く構築すべきだと声を上げる。ある住民は「しばらく(ショッピングカートを)持っていくだけのことであり、皆やっている」とし、一体何が問題なのかといった反応だった。
近隣のスーパーマーケットや百貨店は、これといった対策を講じることができずにいる。ショッピングカートの持ち出しを禁止すれば、かえってクレームが入り、売り上げに響くのではないかと懸念しているためだ。
ある店舗の関係者は「ただ毎日回収しに行く以外に方法がない」とし「GPSトラッカー(位置情報追跡装置)を取り付けるなどの方法を考えている。できる限り多く回収するつもり」と話した。
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ショッピングカートを持ち帰るソウル・江南マンション住民に頭を悩ませる小売店(下)
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