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熊谷直実と平敦盛という2人の登場人物がいます。
これは1184年の一ノ谷の戦い(兵庫県)の後を描いています。
この戦いでは源氏が勝ち、平家の軍は海に船で逃げていきます。
このような状況下でのお話です。
勝利で勢いづいている源氏軍の熊谷直実は、一ノ谷の戦いで敗れて海に逃げようとする平家の武者を探していました。
↓
海の方にいってみると、豪華な装束を着た武者が一人海に逃げていました。
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直実は、「敵に背中を見せて逃げるとは恥ずかしくないのか!」とその武者を引き留めました。
この引き留められた人物が平敦盛です。
本文(歴史的仮名遣い)
熊谷、
「あれは、大将軍とこそ見まゐらせ候そうらへ。まさなうも敵に後ろを見せさせたまふものかな。
帰させ給え。」と、扇を上げて招きければ、招かれてとつて返す。みぎはに打ち上がらむと
するところに、押し並べて、むずと組んでどうど落ち、とつて押さへて、首をかかんと、かぶとを押しあふのけて見ければ、年、十六、七ばかりなるが、薄化粧して、かね黒なり。我が子の小次郎がよはひほどにて、容顔まことに美麗なりければ、いづくに刀を立つべしともおぼえず。
「そもそもいかなる人にてましまし候ふぞ。名乗らせ給へ、助けまゐらせん。」と申せば、
「なんぢは、たそ。」と、問ひたまふ。「ものその者で候はねども、武蔵の国の住人、熊谷次郎直実。」と、名乗り申す。「さては、なんぢにあうては名乗るまじいぞ。なんぢがためには、よい敵ぞ。名乗らずとも、首をとつて人に問へ。見知らうずるぞ。」とぞ、のたまひける。
ㄴ「帰させ給え」と「名乗らせ給へ」の現代日本語の意味がわかりません。 私が全体的な文脈を上げなくて混乱した方が多いので、全体的な本文を抜粋して再度質問します。
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