https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/96832.html
「韓国がこの解決案でいくと説明してきた時、正直すげえな、大統領はよく決断したなと」
協議に関わってきた日本の外務省幹部が取材にこう漏らした。
日韓関係の最大の懸案である、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国が解決策を発表。3月16日には大統領・ユン・ソンニョルが来日し、首脳会談が行われる。
戦後最悪とも言われた日韓関係は、なぜ改善に向けて動き出すことができたのか。
水面下の協議に迫った。
(中略)
韓国が解決策を発表するおよそ1週間前の2月下旬。
太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国側との協議を担った日本の外務省幹部は、隠密行動をしたのかと記者から問われ、はぐらかした。
実際には「徴用」をめぐる問題の協議が最終局面を迎えていた。幹部は韓国を極秘に訪れて韓国側と詰めの交渉を行っていたことが後の取材で分かった。
知られざる攻防について、官邸幹部は、こう明かす。
「どういう合意パッケージにするかで、日韓がどうしても折り合えないという場面があった。このままでは潰れる、決裂だという空気になった」
報告を受けた総理大臣・岸田文雄は、外務省にこう指示したという。
「日本ができないこと、そこは変わらないが、なんとかまとめてくれ」
岸田の指示を受け、最終的な交渉に臨んだ外務省。
「日本が何かを譲ったとか、そういう話ではない。いろいろなことが複雑に絡み合う中、最後の落としどころを探ったということだ」(官邸幹部)
(後略)
「韓国がこの案で? すげえな」日韓協議の舞台裏
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