韓国は2031年までに探査船を月に着陸させる計画を持つ。ヌリ号より性能が向上した宇宙ロケットを新しく開発し、1.5トンの着陸船にローバーを搭載していくつかの科学任務を遂行する計画だ。しかし2031年ごろは有人月着陸がすでに成功し、月軌道に建設された宇宙ステーションに人が居住すると予想される。またCLPSプログラムで送られた多様な科学搭載体が月の表面に設置され、月基地建設に投入された複数国のローバーが作業を主導するなど、月はすでにアルテミス計画で覆われている可能性が高い。なら韓国の月着陸船は単純に月の表面に着陸すること以外に何を意図するのか、月に着陸することでどんなメッセージを世界に伝えようとするのかが気にかかる。天文学的な予算にもかかわらず、宇宙探査の流れに合わず創意的技術もない、ただの月着陸になりかねない。
宇宙開発が宇宙産業育成を通じた経済的利益の創出に焦点を置けば、宇宙探査は失敗リスクと莫大な予算にもかかわらず宇宙知識を広げてくれる未来技術開発として若い世代に夢を与える国家的投資だ。追撃者として努力した結果、韓国は半導体・コンピューター・IT・通信・家電製品・自動車・原子力などで世界レベルの技術を保有する技術強国になった。ただ、技術発展のインスピレーションを刺激する創造力の発揮はまだ不足しているのが実情だ。宇宙は創造力を要求する挑戦的な領域であり、宇宙探査は創造力に基づく技術的作業にならなければいけない。
それで韓国の月着陸計画のビジョンと目標は何であり、どんな創意的技術を使用するのか、アルテミス事業に参加する我々の強みの技術は何かに関心が向かう。方向を失って宇宙探査だけを叫べば、世界とかけ離れた「宇宙ガラパゴス」になることもあるからだ。
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【コラム】世界と遊離した「ガラパゴス宇宙探査」を警戒すべき=韓国(
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