今年4月にデフォルト(債務不履行)を宣言したスリランカに続き、バングラデシュ、ラオス、パキスタンなど南アジア諸国が連鎖的に国家危機に陥っている。コロナ大流行以降、サプライチェーンが崩壊し、原油高によるインフレと米国など先進国の急激な利上げなどで世界的に景気が急速に後退局面に入る中、大洪水などが重なり最悪の状況を迎えているのだ。
これらの国々は国際通貨基金(IMF)に緊急資金支援を要請しているが、資金支援が行われても一時的効果にとどまるとの見方が示されている。英経済分析機関エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、今後4年以内にデフォルトを宣言する可能性が高い国としてパキスタン、ラオス、ミャンマーなどを挙げた。
国際機関は1997年にタイを発端として、インドネシア、フィリピン、韓国に拡大したアジア通貨危機の再現が懸念されるとの暗い見通しも示している。
パキスタンの非営利金融コンサルティング団体「カランダーズパキスタン」のアマル・ハビブ・カーン危険管理責任者はブルームバーグに対し、「南アジア諸国はこの10年間、低コストでドル資金を導入し、盛大なパーティーを楽しんだ。
1997年の東南アジア危機の時と雰囲気が似ている」と診断した。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)も「新興国の外貨準備高が世界的金融危機当時の2008年以後、最も急速に減少している」とし、「世界で最もぜい弱な経済圏でデフォルトのリスクが高まっている」と警告した。
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/09/03/2022090380244_2.html
「経済危機ドミノ」が到来か…スリランカ・パキスタン・バングラデシュがIMFに支援要請
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