昨年終了した韓米通貨スワップの復活を求める声が出ている。米国の高強度の緊縮の余波で韓米金利逆転の可能性に対する懸念とウォン安が続いてだ。政界などを中心に21日の韓米首脳会談で常時通貨スワップ開設を議題に取り上げるべきという主張まで登場したが、実現の可能性などを考えて慎重にアプローチすべきという見方もある。
通貨スワップは通貨当局の立場では保険の性格が強い。外貨不足の際に引き出して使えるだけに、外貨準備高減少を防げる。最近韓米通貨スワップに対する話が頭をもたげているのもこの延長線からだ。ウォン相場は安値を免れなくなっている。6日のソウル外国為替市場でウォン相場は前営業日より6.40ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1272.70ウォンで取引を終えた。先月28日に記録した1272.50ウォンの年初来安値を再び塗り替えた。世界金融危機水準までウォンが下がった。
「国民の力」の成一鍾(ソン・イルジョン)政策委議長はこの日国会院内対策会議で「外国為替・金融市場の不安定性を除去することが重要だ。このため韓米間通貨スワップ締結は必ずなされなければならない」と話した。
専門家も「締結さえできれば諸手を挙げて歓迎する」と口をそろえる。問題は現実化の可能性だ。韓国は現在カナダとスイス、中国などと通貨スワップを結んでいる。基軸通貨国と結んだ通貨スワップはない。これに対し米国と常設通貨スワップを結んだ国は欧州連合(EU)、日本、英国、スイス、カナダの5カ国だけだ。
https://s.japanese.joins.com/JArticle/290782
「韓米通貨スワップできれば良いが…問題は可能性」
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