一ヶ月前に読んだ感動的な文を紹介しようと思う。 文章のタイトルは「2020講談3057·4634(併合)」。 蔚山地方裁判所刑事2単独のユ·ジョンウ判事が書いた判決文だ。 昨年6月、蔚山蔚州郡(ウルサン·ウルチュグン)沖でミンククジラを不法捕獲した疑いなどで起訴された船長2人と船員7人に懲役2年8ヵ月の実刑を言い渡した。 従来の判決より量刑がかなり高い。 根拠は判決文にある。 全体26ページのうち6ページをクジラが地球上から消えてはならない理由に割り当てた。
鯨は哺乳類に属する海上の巨大動物で、約2500万年前に人間より先に地球上に出現し(現生人類は20万年前に出現)、海洋生態系食物連鎖の頂点を占めている。 生態系頂点にいる最高の捕食者は、弱肉強食原理によって自分より弱い存在を食べてばかりいるようだが、決してそうではない。 生態系の循環と均衡を可能にする。
「鯨は『鯨ポンプ』という垂直運動と『鯨コンベアベルト』と呼ばれる大洋を横切る活動を通じて海面にミネラルをもたらすが、そのミネラルが植物性プランクトンの成長に肯定的な影響を及ぼす。 また、鯨の排泄物の栄養素は植物性プランクトンの繁栄の土台を提供する。」
しかもクジラは「炭素中立」にも大きく寄与する。 判決文は、国際通貨基金(IMF)の最新報告書「気候危機の自然的解決策」(2019年12月)を引用する。
「大きな鯨1匹は一生の間平均33トンの二酸化炭素を吸収し、鯨に吸収された炭素は鯨が死んでも数百年間鯨の死体に保存されているという。 現在、鯨の個体数は世界的に合わせて約130万匹と推算されるが、商業捕鯨以前の個体数と推定される約400万~500万匹が現在もいると前提すれば、年間17億トンの二酸化炭素をさらに捕集できる。」17億トンは昨年、全世界の二酸化炭素排出量390億トンの4%に当たる。 このためIMFは、大きなクジラ1頭の価値を200億ドルと推定した。
ところが被告人たちが捕獲したミンククジラの取引価格は70000ドルだ。 人間の小探り大室だ。
https://m.khan.co.kr/view.html?art_id=202102060300035
不法鯨捕獲に対する判決文
652
ツイートLINEお気に入り
508
117