先進国と新興国の五輪は重さが異なる

77

    • 1名無し2021/07/26(Mon) 19:07:35ID:A4ODc0MDQ(1/1)NG報告

      新興国の存在感と五輪格差
      さまざまな大人の事情が入り混じる五輪開催であるため、何をやるにも一筋縄ではいかない。ロンドン五輪以降、新興国の存在感の上昇とともに五輪の格差も問題になっている。

      新興国の存在感の上昇として象徴的だったのが、リオ五輪だ。五輪の開催地は、基本的に先進国が選ばれる。そのような中、新興国のブラジルが選ばれることで、これからは経済成長目覚ましい新興国が主役に躍り出るのではないかという予想も出ていた。

      新興国で根付かない五輪文化
      2021年のロンドン五輪のとき、私は研究でインドネシアに滞在していた。それまで、五輪は世界的なイベントなので、インドネシアでも大々的に盛り上がっているだろうと考えていた。しかし、インドネシアでは全くと言ってよいほど、五輪は話題にならず、注目されていなかった。それもそのはずで、ロンドン五輪にはインドネシアンの選手は22名しか参加していないのだ。参考までに、日本の参加人数は293名である。同国はリオ五輪と東京五輪では同数の28名が参加している。リオ五輪も、ロンドン五輪同様にインドネシアではそこまで盛り上がることはなかった。

      新興国の名前があがってこないことについて、判断を下すには材料がたりない。まだスポーツ選手の強化まで時間がかかるためなのか、それとも、そもそもスポーツで国威掲揚という考え方自体が古くなっているのかもしれない。

      価値観が多様化するなかで、五輪に対する求心力も変化しているのかもしれない。そして、変化の最先端に位置する新興国では、変化の影響を最も強く受けているのだろう。
      変化の激しい現代の世の中で、五輪もその存在意義を問い直す時期に来ているのかもしれない。

      https://comemo.nikkei.com/n/n08ebf6bbab40

レス投稿

画像をタップで並べ替え / 『×』で選択解除